お勧めする女性

ゴムは多目的に使用されています。天然資源でありながら、植物由来ですから、枯渇しない、将来にわたって有望な素材です。
土木関連にも使用され始めました。様々なゴムの利用方法とその価値をまとめてみましょう。

お勧めする女性

絶縁体としてのゴム
日本にゴムが伝来したのは、ペリーによるもので、無線電信機の電線に被膜として使用された絶縁体がゴムでした。
強力な絶縁能力のある物質は他にもありますが、移動する電気機器の電線は、可動伸縮性が求められましたので、
天然ゴムを電線の絶縁被膜に利用されました。現在ではイヤホンなど、自由に曲がる電線には、合成ゴム被膜が使用されています。
また、送信機、受電設備など、高電圧を使用する電気機器を設置している床にはゴムマットが敷かれ、感電事故からの安全策として、人体とアースを電気絶縁しています。

伝導体としてのゴム
天然、合成を問わずゴム自体は絶縁体ですが、良電導物質微粉末を練りこんだゴムがあります。
テレビのリモコンなど、多数のスイッチがまとまって収められている機器の接点に使用されています。
論理電子機器は、静電気を嫌うため、静電気が起こらないよう、床に「電導ゴムマット」を敷くことがあります。
絶縁ゴムマットとは逆の性質ですから注意が必要です。

弾性素材としてのゴム
最新の高層ビルの基礎、高速道路橋げたなど、巨大建造物にも利用され始めました。地震対策、振動騒音対策に貢献しています。

気密素材としてのゴム
水や一部の液体物質に対し非常に耐久性があり、安定しているため、薬品容器、蓋、環境遮断壁、パッキン、ガスケットには欠かせない素材です。パッキンの多くは合成ゴムに代わっています。
気泡を取り込んだ合成ゴムとして、ネオプレーン・合成樹脂は、高い保温性としなやかさに優れているので、「クストー博士」がアクアラングを発明したころから、潜水用スーツの素材として欠かせないものです。

弾性と気密性の両方を保有するゴム
スポーツには欠かせないボール。自動車の車輪。現状、ゴムに代わる素材はありません。

摩擦材としてのゴム(ラバー)
タイヤ、卓球ラケットには欠かせません。紙に塗られたカーボンをこそぎ落とす消しゴム、トレッキングシューズの底。強い摩擦力はゴムを越える有効な素材はありません。

自然素材であるゴム
天然ゴムは植物由来の天然樹脂です。自然環境との親和性がよく、一次産業である農業により入手できる数少ない素材です。枯渇の憂いばありません。

安価なゴム
素材原料が非常に安価であり、安定した供給を求められます。一部に偏った産出物質ではないため、国政紛争の原因になりにくい素材です。

最後に私お勧めの輪ゴムの使い方2つ。

・スマホに輪ゴムを付けて自動車のダッシュボードに。運転中飛んで行ったりしません。
・歯間ブラシ代わりに。伸ばすと細くなり、入りやすいし、緩めると隙間に密着します。

タイヤの溝

全生ゴムの80%以上がタイヤに使用されています。合成ゴムも含めて、ゴムに代わる車輪の仕組みがありません。
今後、よほど革命的な発想がなければビークルの足はゴムタイヤであり続けるでしょう。

タイヤは消耗して「溝」が規定の深さ以下になったら取り換えなければなりません。安全のためです。スリップ事故未然防止が理由です。

現在は製造されていませんが、四輪駆動車用タイヤで「ラグタイヤ」と言うのがありました。
板状のゴムの突起物がタイヤ面に垂直方向に施されたタイヤで、「羽タイヤ」とも呼ばれていました。
路面と接触する部分と接触しない部分の面積が同じでした。

悪路、特にぬかるみに威力を発揮したタイヤでしたが、乾燥舗装道路では困ったタイヤでした。
私も経験があるのですが、たいした速度でもないのに、スリップするのです。原因は、路面との接地面積が小さいことが原因です。

当たり前ですが、タイヤは路面との接地面積が広いほどグリップがいいのです。

1980年代のF1グランドプリックスでは、ドライタイヤ(晴天用)は溝がない「スリックタイヤ」でした。
ウエットタイヤ(雨天用)にはタイヤに平行に溝が掘られていました。

日常生活において、乗用車をはじめ、公共道路を走る自動車は、全天候に適応したタイヤでないとなりません。
常に乾燥路面を走る約束はありませんから。タイヤの溝は濡れた路面対策です。
つまり、溝がなければ、乾燥した路面では、設置面積が広いので、グリップは強くなりますが、
運れた路面では、タイヤと路面との間に水が存在し、タイヤと路面との接地面を失うので、スリップするのです。
危険です。出発時に晴れていても、にわか雨があれ場運転を中止せねばなりません。
つまり、適切な溝のないタイヤで公道を走るのは、社会の迷惑なのです。

タイヤの溝

スポーツ向けタイヤが若者の間で人気があります。よく見かけるダサい奴がいます。
左右のタイヤをローテーションと称して逆に履いている輩です。恥ずかしいですよ。
このタイプのタイヤは左右違っているので、ローテーションは前後でしかできません。
レース用のタイヤは高速回転でも路面の水を排水できるよう平行に彫られていいます。
一般車両では、タイヤが転がる時、水を外側後方へ効率よく排水できるよう斜めに彫られているのです。
これが逆だと後方へ排水できません。もっとダサい間違いは、渦巻き型のリムホイールに逆のタイヤを履いている輩。
めちゃダサいです。ブレーキディスクを冷やす方向に渦巻きでないと意味ないのです。

先生

小学生向き月刊雑誌のペーパークラフト付録の「動く仕掛け」動力に輪ゴムが多用されています。
私が子供の頃もよく遊びました。非常に長くこの仕掛けが使われておりますが、どなたか、
高齢者の決まった達人的クリエーターさんが考案されているのでしょうか。楽しいです。

私が小学生の頃は、駄菓子屋さんで売っていたヒノキ棒や、針金で輪ゴム鉄砲を作って遊んだものです。
連発式も作りました。そんなことやって遊んでいる子供を見かけなくなりました。

輪ゴムは、ゴム製の袋を輪切りにして使用されたのが始まりだそうです。特許もその当時のイギリス人が取得していますが、
輪ゴムとしての性能は現在の物とはまるで違います。その頃の特許輪ゴムで小学生雑誌の付録を動かすことはできなかったでしょうね。
現在の輪ゴムのルーツは、輪切りにしたゴム製品が自転車のチューブだったことがナイス・アイデアです。

先生

輪ゴムが入っている箱も独特の箱で類似品のすべてが同色です。あの箱の中身は確実に輪ゴムである安心感さえあります。

私が育った家はパーマ屋さんでした。当時パーマネントのために髪にロットを巻き付けて止めるのは輪ゴムでした。
アンモニアに対する耐久力が抜群で、最も適した道具でした。この輪ゴムは、専用の輪ゴムで厚さは普通の輪ゴムですが、
幅が4倍ほどありました。ですから、子供たちが自作の拳銃で撃ち合いをしても、必ず私の勝利でした。
「ショーバイドーグ持って行くなコラ!」と叱られていましたっけ。

輪ゴムの大きさは一番小さいのが一円玉より小さいです。これが7号です。一般的なのは14号前後で、5cmです。

この輪ゴムは銀行が札を止めるために大量発注したそうですが、開発者はそれを目的に開発したのではありません。完全に多目的です。

現在のところ、エネルギーを保存できる最安値の素材かもしれません。落ちていても拾わないほど安いですが、丈夫で役に立ちます。
最安値エネルギー保存素材として威力を発揮した機械仕掛けは何と言っても、
ゴム動力模型飛行機でしょう。専用のゴムもありましたが、輪ゴムをつないで作った私世代の人たちもいらしゃるはずです。

「ラバー・バンド・ボール」ご存知ですか? 静かに世界中で流行り出した物です。おもちゃかな?
このボールを使用した遊びは知りません。遊んでもいいのですが、このボールの存在自体が完成形の遊びなのです。
輪ゴムを何かの芯(なくてもいい。輪ゴムで芯を作れば輪ゴム含有率100%となる。)に輪ゴムを乱数的に巻いて(止めて?)いくだけ。ひたすら。より大きいものが立派です。

ラテックス

初めの方にも書きましたが、ラテックスの有効な利用方法がないまま300年以上見向きもされなかったのですが、一旦、利用法が見つかると、非常に重宝な物質だったのです。

しかも、植物を由来とする天然資源であるため、非常に安全な物質です。アイデアはどんどん広がり食品から機械まで、様々な分野で活躍を始めました。

ラテックス

また、ゴムの独特の特徴はこれに代わる他の素材が見つからないため、いったんこの利便性を知ると「貴重な資源の確保」が国策となってしまいました。

見つかったのは南米ジャングル地帯ですが、似た気候環境として赤道付近東南アジアが有効地でしたから、
この地方へ移植され、大量栽培が始まりました。現在では、ゴム原料の植物は東南アジア固有種のごとく茂っています。
「ゴム原産地はマレーシア」の状態です。

ラテックスを効率よく取り出せる植物は温帯以北にはありません。
これは、日本国内では入手できないのですが、ヨーロッパ、アメリカ合衆国においても同様でした。
英国、スペイン領の植民地は豊富に栽培可能でした。特にマレーシアのゴムはイギリスの独占状態でした。
この期間は長く続き、イギリスが世界のほとんどのシェアを占めました。

熱帯地域に植民地を持たないドイツは必死で合成ゴムの開発をすすめ、独自技術により、実用的な合成ゴムの開発に成功しました。
現在の合成ゴムの基礎研究はほとんどドイツによるものです。

第二次世界大戦で、日本はマレーシアを占領し、ゴムのアメリカへのルートは日本軍が絶ってしまいました。
アメリカ合衆国は、この影響で、合成ゴムの開発研究を強いられた状態となりました。

合成ゴムは1900年頃に発明されていますが、天然ゴムに変わり得るものではありませんでした。
現在の合成ゴムは持たざる者の知恵の結集です。

ゴムの大量消費はモータリゼーションによるタイヤによるものです。現在では、乗用車のタイヤは合成ゴムによるものがほとんどです。

ゴムトレーニングしかし、ゴムのみの耐久性では、天然ゴムを上回る合成ゴムはまだありません。
耐久力を理由に、トラックなどの大型車両用タイヤは天然ゴムが中心的です。タイヤが飛躍的に耐久力を得たのは、
鋼鉄スチールワイヤーを利用できるようになってからです。「鉄」はゴムとの親和性が悪く、
タイヤ構造物としてゴムと一緒に使用できませんでした。このスチールワイヤーに銅メッキを施すことにより、克服されました。

 

日本のブリジストンタイヤは世界最大シェアです。創業者は石橋氏で、ストーンブリッジのゴロが悪いので逆にしたそうです。

ガム

ラテックスは、水を加えると吸収してゲルとなるもので、油分に解けないタイプと、水分と触れても変化を起こさず、
油分に解ける物があります。水でゲルとなるものは、水分を増やすとエマルジョン状態からコロイドとなります。
コロイドとは、片栗粉を水で溶いた状態のことです。時間を置くと沈殿します。チューインガムとして利用されるのは、後者のラテックスです。

ガム

チューインガムが油で溶けることを実験で確かめましょう。

チューインガムをよく噛んで、味がなくなったら、砂糖と油性でないお好みのフレーバーを一緒に噛み込んで、
何某かの味を付けて2度目のチューインガムを楽しみます。しばらく噛んでいると、
また、味がなくなるので、次は、甘味を砂糖ではなく、チョコレートに変えて噛み込みます。
すると、イヤーな口当たりで、チューインガムの弾力がなくなり、トローッとしてきます。
もっと噛んでいると、噛めなくなるほフニャフニャになって、溶けちゃいます。チョコレートの油分で溶けたのです。

チューインガムは噛んだら捨てるのですが、誤って飲み込んでも問題ありません。消化できないので排泄されますが、
硬くないし、形も変わります。体温程度で十分柔らかくなるので問題ありません。
また、油分の多い食事の前後でチューインガムを飲み込んでしま多ら、さっきのチョコガムみたいに溶けちゃいます。

油分で著しく溶けるので、誤って髪に付けてしまったら、
くっ付いた状態を広げないように気を付けてへアリキッドやポマードなどの油性整髪料で取り除くことができます。
外れるように取れるのではなく、溶けるので、なるべく範囲を広げないようにするのがコツです。
ヘアリンスにも油分が含まれているので溶けますが、効果は低いです。嫌でなければサラダ油でも大丈夫です。

食用ゴムと言う言い方は不適切ですが、食べても大丈夫なゴムは、チューインガムの他には、
お薬の増量剤や錠剤の表面のコート剤として使用されています。

「アラビアゴム(アラビアガム)」がこれです。アラビアガムは非常によく水に溶けます。
固形状態になったら淡い黄色です。溶かしてほとんど透明な状態では、砂糖を溶かしてガムシロップとして使用されています。
また、ミセルとしてです。食品用乳化剤に多用されます。
多糖質としての特徴を活かし、食品に粘質を与えるためにも多用されます。アイスクリームなどの菓子類に水あめの代わりに用いられます。

切手の糊もこれです。乾燥させないで使用したものはセロハンテープの糊がこれです。

ゴムの木

ゴムはある種の物質には弱いので万能ではありませんが、薬品容器や蓋にも利用場面が多くあります。

ゴムの木

ゴムは植物から得る樹脂で、採取したままでは液体です。
自然乾燥で硬化しますが、弾性はあるものの、復元力は弱く、強力に伸び縮できません。伸びたままだし、劣化が速く黒くなっていまいます。

植物にとっては、自身が傷ついた部分の修復の役目があり、硬化後、木に同化します。
この液体の特徴を古くから利用したものには、
「接着剤」、「ロープ(蔓)結び目の固定、矢じりの補強程度でした。

「ゴムの木」がありますが、ゴムを採取するための樹木ではありません。
ルーツは南米、アマゾン・ジャングルの植物の樹液です。温帯以北の植物からゴムとして有効な樹液を採取することはできません。

ゴムとなる液体はどれもみな牛乳の様に白く、手等に付くと、しつこくこびりついて困ってしまうあの液体です。
私たちが比較的目につきやすい樹木でゴムが採れるのは、観葉植物の「ベンジャミン」や、「ガジュマルの盆栽」などかな。
剪定すると、白い汁がでてきます。

あれがゴムの原液です。硫黄を混ぜて加熱すると「ゴム」ができます。

この白い汁(原液)をラテックスと呼びます。物質的には、「エマルジョン」と言う状態です。
チューブ入り水彩絵の具やマヨネーズの状態です。覚える必要はありませんが、
通常、混じり合わない性質の液体をエマルジョンの状態にすることを「乳化させる」といい、この状態がエマルジョンで、
乳化させるために使用した物質を「乳化剤」、「界面活性剤」、「ミセル」と言ってます。

ラテックスは、初めから「エマルジョン」の状態で、当時の化学者は「不思議な液体」と称していました。
何かに応用できそうなのにいいのが思い付かなかったのです。

ラテックスが最初に実用品として使用されたのは、「消しゴム」でした。靴の底、タイヤなどはずっと先のことです。

よく、ゴムのことを「ラバー」と呼んでいる人がいますが、誤りです。「滑り止め」です。

ゴムのスペルは「gom」です。「サポジラ」の木からとるラテックスを「チクル」と呼び、チューインガムの原料です。
このゴムを「gum」としています。サポジラの木からゴム(ガム)が採れるので、
「チクルの木」、「ガムの木」と呼んで親しまれています。このラテックス自体には甘味はほとんどありませんが、
この木の果実の種は非常に甘く美味しいので、この果汁とラテックスを混ぜ合わせ、(一緒に噛んで)チューインガムとされていました。

タイヤ

乗用車を運転していると、道路アスファルト舗装面に、黒い線を見かけます。タイヤのスリップ痕です。
真っ直ぐで終わっているのはいいのですが、絶望的な方向へ線が走っているのがありますよね。
進行方向へ正常に回転していないスリップ状態のタイヤは、消しゴムと同様ですから、舵取りが不能です。
ゴムの摩擦力を過信しないことが肝要です。

タイヤをゴム製品の代表みたいに書いていますが、ゴムだけで作られているのではありません。
もちろん、ゴムがゴムとして使えるよう、「加硫(硫黄を無原料に練りこむこと。硫黄化合物にするのではありません。)」
もするし、強度、硬さを得るため大量のカーボン(炭素)も練りこみます。これが原因で、タイヤは黒なのです。
また、機械的強度を増すために、鋼のスチールワイヤーも入っています。
タイヤ全体には、強化繊維も施されているので、「破裂」は起こり得ません。パンクは風船みたいに「パン」とはならず、
スローパンクチャーです。つまり、空気漏れです。
パンク状態で走行を続けるとリム・ホイールと路面に直接タイヤが挟まれて切れてしまいます。

空気圧が高いと燃費は向上しますが、運転性能は下がります。低いとその逆です。
高過ぎても、低くても乗り心地は悪くなります。スリップ路面から脱出するための緊急処置として、タイヤの空気を抜くのは有効です。
もちろん、はやめに空気を補充する必要があります。最近の乗用車は、法律の緩和により、スペアタイヤ搭載の義務はなくなりました。
スローパンクチャーから回復できる装置が搭載されていればいいことになったので、ガソリンスタンドへ行かなくてもタイヤ空気圧を復元できるようになりました。利用価値はあります。

タイヤ

いつのモーターショーだったか、メーカーも忘れましたが、
完全石油合成ゴム(多分シリコンゴムだと思います。)のタイヤを履いたコンセプトカーを見たことがありますがその後どうなってしまったのかな。
黒ではない色、つまり、着色できるのです。没なんですね。

「ゴム」としての話題はすでにはずれていますが、廃タイヤについて。

現在日本国内に中古タイヤ市場はありますが、ほとんど買い取りはされていません。
ゴミ以下です。つまり、困った廃棄物です。タイヤはゴムですからよく燃えます。ところが酷い悪臭。
堪えがたい匂いです。しかも硫黄酸化物を排出するので、大気汚染甚だしく燃料としてのリサイクルはありません。
一番やっかいなのは、放置すれば、車体より長く存在します。さらにタイヤの形から、
一回でも水を溜めてしまったら、どんなに揺さぶっても排水できないのです。ボーフラ・パラダイス。

レース

空気入りタイヤは当然安いので売れました。完全に従来のタイヤと交代しました。また、軽いのでメンテナンスにも利点でした。

問題は耐久力です。初めて自動車レースに空気タイヤをはいて、参加したのは、フランス人のミシュラン兄弟です。
百回以上のパンクの末完走を果たしました。この頃はすでに一般向きタイヤとしては実用段階でしたが、レースなどの過酷な用途には無理があり、挑戦だったのです。

レース

その後、ミシュラン兄弟は「ミシュランタイヤ」を創業しました。
ミシュランの「星幾つ」は現代で言う「食べ歩き」を乗用車が必要な遠くまで大勢の人にやってもらって、
結果的に、市中の自動車の走行距離を伸ばして、タイヤ販路を稼ぐという魂胆が発端です。

タイヤのパンクの不具合は早い時期に改善されました。空気を詰め込む「チューブ」と路面に接するタイヤを別にした二重構造タイヤの発明により、飛躍的な進歩を遂げました。

現在では、乗用車のチューブ使用タイヤは見かけませんが、私が若い頃はまだありました。タイヤ交換やパンク修理のとき、
「チューブレスですか?」とたずねられました。今でもチューブタイヤが使われているのは、耕運機などの特殊車両でけです。

ゴムタイヤは少々の突起物があっても、その弾力性により、密着し強力な摩擦を得ることができます。
しかし、路面が濡れていると急激に摩擦を失います。ゴムの性質です。磯を歩くための「磯足袋」の底はゴムではありません。
フェルトです。ゴムを、摩擦力を得る目的で使用するなら、「水」を想定外とせねばなりません。
しかし、ゴムを構造物として利用するなら、水には強力な威力を発揮します。「パッキン」は現代でもほとんどゴムです。
気密性も抜群ですからガスケット・パッキンにも使用されます。

タイヤが路面と摩擦のために接している面積は、タイヤ一本あたり、ハガキ一枚程度です。
この接地面だけで、路面を蹴り、止まり、曲がるのです。

凄いですね。

新しく道路ができると、アスファルトが柔らかい間は問題何のですが、油分が蒸発すると、スリップが多くなります。
ある程度自動車が走行し、路面にタイヤのゴム粒子が乗ってくると、「乗ってきた。」と表現されます。
道路として歓迎できるグリップが付いたことを言います。

ちょっと下品で申し訳ありませんが、「うんこだらけ」というのは、
レースコース上に残された巨大消しゴムのカスみたいなタイヤ屑です。こちらは、タイヤと路面に「転がり摩擦」を与えるので、邪魔なタイヤカスです。

ゴム

ゴムが日本に伝わったのは、それほど昔ではありませんから、工業素材としては新しいものです。
初めて日本国内に入ったゴムは、ペリーの艦隊が使用していた無線電信機の電線被膜がゴムでした。
その当時はやっとゴムの有効的な使用法が見つかって工業製品に使われ出しました。
コロンブスが南米の住民が遊んでいたゴムボールを見て、知られるようになったのですが、
300年以上、有効な利用方がなかったのです。ゴムに硫黄を混ぜると、弾力が甚だしくなることは知られていたのですが、
温度環境に対する耐久性が非常に悪いため、だれも利用しようとはしなかったようです。

ゴムが西洋人のもとに伝わって350年が経過したある日、アメリカ人のチャールズ・グッドイヤーさんが、
練って固めた硫黄入りの生ゴムを点火していないストーブの上に置いていて、忘れてしまったそうです。
ゴムが載せれらたままのストーブを点火して、しばらくし、そのゴムに気付いたのです。
そのことが、強い耐久力と弾性を持ったゴムの製造法を発見したきっかけとされています。
手記が残されているわけではありません。そういう話があるということです。
このチャールズ・グッドイヤーさんが後のタイヤメーカー「グッドイヤー」の創始者ではありません。
ともかく、このチャールズ・グッドイヤーさんによって、ゴム樹脂と硫黄、熱処理が見つけられたのです。

チャールズ・グッドイヤーさんがタイヤに利用する前までは、「消しゴム」と「チューインガム」しか利用方法はありませんでした。

ゴムは漢字では「護謨」と書きます。明治時代には、雨合羽に使用されていたようです。当時の小説などで登場します。輪ゴムはまだ登場しません。

ゴム

「伸びる」、「水を通さない」この独特の性質でも、当時はまだ無限の可能性は見いだせなかったようです。非常に限定的な用途だけでした。

チャールズ・グッドイヤーさんが、当時普及を始めた自動車の車輪に「タイヤ」として利用を始めたのが、ゴムの大量需要の始まりです。始めはソリッド・タイヤと言って、タイヤ全体がゴムでした。

空気入りタイヤを実用化させたのは現在有名なタイヤメーカーのスコットランドの「ダンロップ」さんです。
発明した人物は別の人ですが、使い物にならなかったのです。空気詰めタイヤは、乗り心地を追求した結果の産物ではありません。
だれしも、この乗り心地の良さは認めていました。ゴムの代わりに空気を使うと言う、とってもバブリーな発想からです。
材料の節約だったんですね。空気入りタイヤの乗り心地の快適さは、結果としてついてきたものです。

 

アリ

2013年7月、沖縄セルラースタジアム那覇で阪神中日戦公式戦がありました。
沖縄は、高校野球では強豪県として定着していますが、プロ野球公式戦は1シリーズがあるだけです。
このカードを知ったとき、直ちにチケットを入手しました。小学生の息子は初めての野球観戦でした。
「ジェット風船」を買いました。あの、独特な共有空間が楽しみなのです。
熱狂ファンらしき人が、身銭で大量に買って、見知らぬ人に配っていました。
私は持っているのですが、頂かないといけない空気でしたから、素直に頂きました。

帰宅して、余ったジェット風船をポケットから出し、記念に居間のサイドボードに入れました。

一度、試しにご検索されるといいです。

「アリはゴムを嫌うので云々・・・」

いっぱいあります。生活の知恵みたいな書き方です。アリの侵入被害を避けるため、輪ゴムで関を拵えるといい。と言う指南です。

あれ、嘘です。

ところが、その逆の「ゴムにたかるアリ」、「ゴムを食うアリ」ではヒットできません。どう言うことかしらん。

アリ

私の家に棲むアリだけが悪食とは思えません。アリ除けとして、
ゴムに含まれる硫黄に効果があるとのことですが、そんなことないです。
ジェット風船は明らかに硫黄が含まれているし、輪ゴムの箱の中が大変なことになった経験もあります。
合成ゴムも好きなようです。携帯電話の充電器のコードが導線剥き出しになっているのを見つけ、
なんじゃろかと思っていたのですが、別のを食っているのを目撃したこともあります。
スイッチングハブの「足」のゴムも食われたことがあるし、古いベルトドライブのレコードプレーヤーのベルトも被害を受けたことがあります。
硫黄を嫌うことを否定できないとすれば、硫黄禁忌よりゴムの美味しさが勝っているかもしれません。

とにかく、アリはゴムが好きです。高分子物質が好きなのかな。

そう言えば、ファミコンのコントローラーの隙間からアリが出てきて使えなくなっていたことがあります。
初代ファミコンのコントローラーは、本体に直付けになっているので、その部分だけを購入することもできず、
今は社会人の長男が、当時がっかりしていたことを思い出しました。
そのアリは、コントローラー内部にある十字キー接点用のゴムを食べていたのです。
侵入口は、そのコードを食って、その穴からさらに美味しいゴムを見つけて食っていたのです。

私だけがこんなに被害を受ける合理的理由が見つかりません。私の他にもどなたかアリにゴムを食べられたご経験ありませんか?