タイヤとゴムの関係〜長所と短所とそのバランス

タイヤ

乗用車を運転していると、道路アスファルト舗装面に、黒い線を見かけます。タイヤのスリップ痕です。
真っ直ぐで終わっているのはいいのですが、絶望的な方向へ線が走っているのがありますよね。
進行方向へ正常に回転していないスリップ状態のタイヤは、消しゴムと同様ですから、舵取りが不能です。
ゴムの摩擦力を過信しないことが肝要です。

タイヤをゴム製品の代表みたいに書いていますが、ゴムだけで作られているのではありません。
もちろん、ゴムがゴムとして使えるよう、「加硫(硫黄を無原料に練りこむこと。硫黄化合物にするのではありません。)」
もするし、強度、硬さを得るため大量のカーボン(炭素)も練りこみます。これが原因で、タイヤは黒なのです。
また、機械的強度を増すために、鋼のスチールワイヤーも入っています。
タイヤ全体には、強化繊維も施されているので、「破裂」は起こり得ません。パンクは風船みたいに「パン」とはならず、
スローパンクチャーです。つまり、空気漏れです。
パンク状態で走行を続けるとリム・ホイールと路面に直接タイヤが挟まれて切れてしまいます。

空気圧が高いと燃費は向上しますが、運転性能は下がります。低いとその逆です。
高過ぎても、低くても乗り心地は悪くなります。スリップ路面から脱出するための緊急処置として、タイヤの空気を抜くのは有効です。
もちろん、はやめに空気を補充する必要があります。最近の乗用車は、法律の緩和により、スペアタイヤ搭載の義務はなくなりました。
スローパンクチャーから回復できる装置が搭載されていればいいことになったので、ガソリンスタンドへ行かなくてもタイヤ空気圧を復元できるようになりました。利用価値はあります。

タイヤ

いつのモーターショーだったか、メーカーも忘れましたが、
完全石油合成ゴム(多分シリコンゴムだと思います。)のタイヤを履いたコンセプトカーを見たことがありますがその後どうなってしまったのかな。
黒ではない色、つまり、着色できるのです。没なんですね。

「ゴム」としての話題はすでにはずれていますが、廃タイヤについて。

現在日本国内に中古タイヤ市場はありますが、ほとんど買い取りはされていません。
ゴミ以下です。つまり、困った廃棄物です。タイヤはゴムですからよく燃えます。ところが酷い悪臭。
堪えがたい匂いです。しかも硫黄酸化物を排出するので、大気汚染甚だしく燃料としてのリサイクルはありません。
一番やっかいなのは、放置すれば、車体より長く存在します。さらにタイヤの形から、
一回でも水を溜めてしまったら、どんなに揺さぶっても排水できないのです。ボーフラ・パラダイス。