チャールズ・グッドイヤーによるゴム製造法の発見

ゴム

ゴムが日本に伝わったのは、それほど昔ではありませんから、工業素材としては新しいものです。
初めて日本国内に入ったゴムは、ペリーの艦隊が使用していた無線電信機の電線被膜がゴムでした。
その当時はやっとゴムの有効的な使用法が見つかって工業製品に使われ出しました。
コロンブスが南米の住民が遊んでいたゴムボールを見て、知られるようになったのですが、
300年以上、有効な利用方がなかったのです。ゴムに硫黄を混ぜると、弾力が甚だしくなることは知られていたのですが、
温度環境に対する耐久性が非常に悪いため、だれも利用しようとはしなかったようです。

ゴムが西洋人のもとに伝わって350年が経過したある日、アメリカ人のチャールズ・グッドイヤーさんが、
練って固めた硫黄入りの生ゴムを点火していないストーブの上に置いていて、忘れてしまったそうです。
ゴムが載せれらたままのストーブを点火して、しばらくし、そのゴムに気付いたのです。
そのことが、強い耐久力と弾性を持ったゴムの製造法を発見したきっかけとされています。
手記が残されているわけではありません。そういう話があるということです。
このチャールズ・グッドイヤーさんが後のタイヤメーカー「グッドイヤー」の創始者ではありません。
ともかく、このチャールズ・グッドイヤーさんによって、ゴム樹脂と硫黄、熱処理が見つけられたのです。

チャールズ・グッドイヤーさんがタイヤに利用する前までは、「消しゴム」と「チューインガム」しか利用方法はありませんでした。

ゴムは漢字では「護謨」と書きます。明治時代には、雨合羽に使用されていたようです。当時の小説などで登場します。輪ゴムはまだ登場しません。

ゴム

「伸びる」、「水を通さない」この独特の性質でも、当時はまだ無限の可能性は見いだせなかったようです。非常に限定的な用途だけでした。

チャールズ・グッドイヤーさんが、当時普及を始めた自動車の車輪に「タイヤ」として利用を始めたのが、ゴムの大量需要の始まりです。始めはソリッド・タイヤと言って、タイヤ全体がゴムでした。

空気入りタイヤを実用化させたのは現在有名なタイヤメーカーのスコットランドの「ダンロップ」さんです。
発明した人物は別の人ですが、使い物にならなかったのです。空気詰めタイヤは、乗り心地を追求した結果の産物ではありません。
だれしも、この乗り心地の良さは認めていました。ゴムの代わりに空気を使うと言う、とってもバブリーな発想からです。
材料の節約だったんですね。空気入りタイヤの乗り心地の快適さは、結果としてついてきたものです。