ミシュラン兄弟の挑戦〜初めて空気タイヤで自動車レースを完走

レース

空気入りタイヤは当然安いので売れました。完全に従来のタイヤと交代しました。また、軽いのでメンテナンスにも利点でした。

問題は耐久力です。初めて自動車レースに空気タイヤをはいて、参加したのは、フランス人のミシュラン兄弟です。
百回以上のパンクの末完走を果たしました。この頃はすでに一般向きタイヤとしては実用段階でしたが、レースなどの過酷な用途には無理があり、挑戦だったのです。

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その後、ミシュラン兄弟は「ミシュランタイヤ」を創業しました。
ミシュランの「星幾つ」は現代で言う「食べ歩き」を乗用車が必要な遠くまで大勢の人にやってもらって、
結果的に、市中の自動車の走行距離を伸ばして、タイヤ販路を稼ぐという魂胆が発端です。

タイヤのパンクの不具合は早い時期に改善されました。空気を詰め込む「チューブ」と路面に接するタイヤを別にした二重構造タイヤの発明により、飛躍的な進歩を遂げました。

現在では、乗用車のチューブ使用タイヤは見かけませんが、私が若い頃はまだありました。タイヤ交換やパンク修理のとき、
「チューブレスですか?」とたずねられました。今でもチューブタイヤが使われているのは、耕運機などの特殊車両でけです。

ゴムタイヤは少々の突起物があっても、その弾力性により、密着し強力な摩擦を得ることができます。
しかし、路面が濡れていると急激に摩擦を失います。ゴムの性質です。磯を歩くための「磯足袋」の底はゴムではありません。
フェルトです。ゴムを、摩擦力を得る目的で使用するなら、「水」を想定外とせねばなりません。
しかし、ゴムを構造物として利用するなら、水には強力な威力を発揮します。「パッキン」は現代でもほとんどゴムです。
気密性も抜群ですからガスケット・パッキンにも使用されます。

タイヤが路面と摩擦のために接している面積は、タイヤ一本あたり、ハガキ一枚程度です。
この接地面だけで、路面を蹴り、止まり、曲がるのです。

凄いですね。

新しく道路ができると、アスファルトが柔らかい間は問題何のですが、油分が蒸発すると、スリップが多くなります。
ある程度自動車が走行し、路面にタイヤのゴム粒子が乗ってくると、「乗ってきた。」と表現されます。
道路として歓迎できるグリップが付いたことを言います。

ちょっと下品で申し訳ありませんが、「うんこだらけ」というのは、
レースコース上に残された巨大消しゴムのカスみたいなタイヤ屑です。こちらは、タイヤと路面に「転がり摩擦」を与えるので、邪魔なタイヤカスです。