なぜタイヤには溝が必要なのか?

タイヤの溝

全生ゴムの80%以上がタイヤに使用されています。合成ゴムも含めて、ゴムに代わる車輪の仕組みがありません。
今後、よほど革命的な発想がなければビークルの足はゴムタイヤであり続けるでしょう。

タイヤは消耗して「溝」が規定の深さ以下になったら取り換えなければなりません。安全のためです。スリップ事故未然防止が理由です。

現在は製造されていませんが、四輪駆動車用タイヤで「ラグタイヤ」と言うのがありました。
板状のゴムの突起物がタイヤ面に垂直方向に施されたタイヤで、「羽タイヤ」とも呼ばれていました。
路面と接触する部分と接触しない部分の面積が同じでした。

悪路、特にぬかるみに威力を発揮したタイヤでしたが、乾燥舗装道路では困ったタイヤでした。
私も経験があるのですが、たいした速度でもないのに、スリップするのです。原因は、路面との接地面積が小さいことが原因です。

当たり前ですが、タイヤは路面との接地面積が広いほどグリップがいいのです。

1980年代のF1グランドプリックスでは、ドライタイヤ(晴天用)は溝がない「スリックタイヤ」でした。
ウエットタイヤ(雨天用)にはタイヤに平行に溝が掘られていました。

日常生活において、乗用車をはじめ、公共道路を走る自動車は、全天候に適応したタイヤでないとなりません。
常に乾燥路面を走る約束はありませんから。タイヤの溝は濡れた路面対策です。
つまり、溝がなければ、乾燥した路面では、設置面積が広いので、グリップは強くなりますが、
運れた路面では、タイヤと路面との間に水が存在し、タイヤと路面との接地面を失うので、スリップするのです。
危険です。出発時に晴れていても、にわか雨があれ場運転を中止せねばなりません。
つまり、適切な溝のないタイヤで公道を走るのは、社会の迷惑なのです。

タイヤの溝

スポーツ向けタイヤが若者の間で人気があります。よく見かけるダサい奴がいます。
左右のタイヤをローテーションと称して逆に履いている輩です。恥ずかしいですよ。
このタイプのタイヤは左右違っているので、ローテーションは前後でしかできません。
レース用のタイヤは高速回転でも路面の水を排水できるよう平行に彫られていいます。
一般車両では、タイヤが転がる時、水を外側後方へ効率よく排水できるよう斜めに彫られているのです。
これが逆だと後方へ排水できません。もっとダサい間違いは、渦巻き型のリムホイールに逆のタイヤを履いている輩。
めちゃダサいです。ブレーキディスクを冷やす方向に渦巻きでないと意味ないのです。